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少子高齢化が進む過疎地域の取り組みとして~ 子どもの育ちを絵本でサポートする「ブックスタート」事業広がる ~

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年1月18日更新

2018年の国内における日本人出生数は92万1千人と過去最少(厚生労働省 平成30年人口動態統計の年間推計より)。さらに、都市部に人口が集中し、地方自治体では過疎化対策が喫緊の課題となっています。そんな中、まちの未来を担う子どもたちの、育ちを支える施策の一つとして「ブックスタート」事業を行う自治体が増えています。

 

【過疎地域における取り組み事例】

  • 秋田県上小阿仁村
    絵本を介した親子のふれあいの時間をつくるブックスタートは、子育て支援の取り組みとして、さらには、子どもが健やかに育つ環境を保証する施策としても機能すると考え、2019年1月より実施予定。
  • 愛知県設楽町
    ブックスタートで絵本を楽しんだ後に、親子と住民ボランティアとでお茶会を実施。参加人数が少ないからこそ密度の濃い話ができるため、保護者同士はもちろん、住民ボランティアとの人のつながりも生まれている。
  • 京都府南山城村
    府内唯一の村に残って子育てをしている若い夫婦や、自然豊かな土地での子育てを希望し移住した家族を応援し、子どもを地域ぐるみで大切に育むことを目的にブックスタートを実施。
  • 岡山県西粟倉村
    都会に比べて子どもが少なく、住居も点在し、保護者同士が知り合ったり子ども同士で遊んだりすることが困難な状況を鑑み、地域のつながりの再生を大きなテーマに掲げてブックスタートを実施。

赤ちゃんをあやすボランティア 岡山県西粟倉村

 

 

 

 

 

 

 

      赤ちゃんをあやすボランティア(岡山県西粟倉村)

【ブックスタートとは】

ブックスタートは、0歳児健診などの機会に、絵本をひらく楽しい「体験」と「絵本」をセットでプレゼントする活動です。抱っこのぬくもりの中で絵本を読んでもらう心地よさや嬉しさを「すべての赤ちゃん」に届けます。
赤ちゃんの幸せを願い、行政と市民が連携して行う自治体の事業です。

2018年12月末現在1036市区町村で実施

(NPOブックスタート調べ/全国の市区町村数は1741)

 

【NPOブックスタートについて】

NPOブックスタートは、日本のブックスタートの推進組織です。活動の理念を伝え、実施に関する資料の発行やブックスタート・パックの提供事業を通じて、各自治体の活動をサポートしています。詳しくはお気軽にお問い合わせください。

 

NPOブックスタートのウェブサイト↓

http://www.bookstart.or.jp/