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縮小まちづくり 成功と失敗の分かれ目

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年5月9日

縮小まちづくり
成功と失敗の分かれ目

時事通信社刊 米山 秀隆 著 
定価(2400円+税)

縮小まちづくり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 人口減少が本格化する中、これまで広げてきたまちのインフラや公共施設の全てを維持・管理するには自治体にとっての負担が重くなっている。ここで、手を打たなければ、緩やかに衰退していく、薄く広がったまちで、住民に不便な暮らしを強いることになる。

 今後のまちづくりは、地域の魅力を高め、活力を維持する「エリアマネジメント」に積極的に取り組みながら、「コンパクトシティ」を作っていくしかない。

 エリアマネジメントに成功してきたまちは、行政と民間・NPOの役割分担を上手に行っており、住民が主体的・継続的にまちづくりに関わっていることが特徴だ。

「縮小まちづくり」には生き残るための「コンセプト」固めが肝要だと著者は説く。移住者を求めるとしても、やみくもに募集するのではなく、わが町に来て欲しい人材を慎重に検討して絞り込み、移住者が定着するための仕組みを手厚くしていくことが必要である。

 伝統職人、IT技術者、一人親家庭、若者など、来て欲しい人材像を明確にして、外からやってきた人が、まちで活躍する。こうしたことに取り組んできた自治体は元気だ。

 自治体消滅とならないための成功と失敗の分かれ目のヒントが各章に盛り込まれている。今後のまちづくりには必携の1冊である。