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大分県日出町/日出町指定文化財の老舗料亭 「的山荘」町が購入へ 補正予算案 1億2,500万円盛る

印刷用ページを表示する 掲載日:2009年12月4日

大分県日出町

 

 

町が買収を検討している的山荘 日出町は城下カレイの老舗料亭「的山荘」(町指定文化財)を買い取るため、12月定例町議会(8日開会)に購入費(1億2,500万円)を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を提案する。1915年建築で老朽化の進む建物や庭園の保全が目的。観光振興に活用する狙いもある。

的山荘は杵築市山香町にあった馬上金山の経営者、成清博愛(ひろえ)氏(故人)が別荘として建築。64年、博愛氏の孫信輔氏(同)が料亭として開業した。豪華絢爛(けんらん)な室内、別府湾を庭に見立てた庭園で四季折々の風情が楽しめ、多くの著名人も訪れた。

一方、老朽化による建物の修繕費や庭園の維持・管理には年間500万円程度かかり、今年6月まで約1年5カ月間、建物の修繕のため休業していた。

町は的山荘を“町の財産”として2008年に保存会をつくり、県、国の文化財指定に向けた調査などをしてきた。町は「議会の理解を得られれば、観光振興に役立てたい。的山荘は全国的に名が知られており、保全は町の活性化につながる」としている。

的山荘は現在、成清家の直系子孫に当たる恵司さん(34)が料理長を務め、昼食限定で営業中。恵司さんは「今後も個人で維持していくのは難しい。文化財的価値を多くの方に見てもらいたいという思いもあり、町が買ってくれるならありがたい」。おかみで母の和子さん(60)は「民間企業による買い取りの話もあり、取り壊される恐れもある。今後も料亭を続けたいが、今は議会などの行方を見守りたい」と話している。

(2009/12/4 大分合同新聞)