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笑顔つなげる「ふたばのわ」

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年4月21日
 

笑顔つなげる「ふたばのわ」


福島県双葉町

2877号(2014年04月21日)

「あいやー、元気だったがいー?」まるで、同窓会のような場になってしまう自治会主催の様々なイベント。あたりまえのように毎日顔を会わせていたご近所の友人との再会に、 表情がパッと明るくなります。避難先ごとに結成された自治会の活動の情報をできるだけ多くの町民に届けたい。散り散りになってしまった「町」というコミュニティを少しでも取り戻したい。 そんな思いが、町の情報紙「ふたばのわ」にはこめられているのです。

自治会を取材する「ふたさぽ」の小林支援員(写真左)

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「ふたさぽ」に助けられながら

「ふたさぽ」とは、文字通り「双葉町をサポートしてくれる」復興支援員のこと。町で募集をかけ、町の復興に向けての様々なお手伝いをしていただいています。2013年夏、 役場のホームページリニューアルにあわせて、SNSの活用が決まった際に、SNSになじみのない高齢者の方々へは、やはり紙媒体での情報提供が必要とされました。 各自治会の活動情報をできるだけたくさん、より確実に伝えたいと町は考え、毎月1日に発行している従来の「広報ふたば」よりも、自治会主催の講座やイベントに特化した情報を掲載することとし、 毎月15日にコミュニティ情報紙を発行することになりました。それが、「つなげよう つながろう ふたばのわ」。企画・編集には、「ふたさぽ」による外部からの視点がとても役に立っています。 町と「ふたさぽ」との二人三脚は、充実した内容の「ふたばのわ」には必要不可欠な体制となっています。

「ふたさぽ」と町の秘書広報課で、週1回の企画・編集会議を実施

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心明るく、体を元気に

先の見えない避難生活は、やはり町民の心に深く影を落としています。新しい生活に戸惑い、部屋にこもって、ふさぎがちな町民も少なくないのです。そこで、とにかく外へ出て、 長年顔を合わせて生活してきた隣近所の友人・知人と顔を合わせてもらおうと、様々な講座やイベントを各自治会が開催してきました。しかし、 情報が行き届かなかったがゆえに参加するタイミングを逸していた町民も多かったようです。「ふたばのわ」を発行するようになって、 「現在の居住地域に双葉町の自治会が結成されているのがわかって良かった」「講座に参加して、懐かしい顔に会えて嬉しかった」などといった感想が寄せられるようになりました。外に出かけ、 人に会い、会話を交わすことで、心も体も元気になることができるものです。そんなきっかけを「ふたばのわ」が提供していくことで、町民同士の絆も深まれば、こんなに嬉しいことはありません。

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みんなで作る「ふたばのわ」へ

「ふたばのわ」からの情報がきっかけで活動に参加された町民から、「何か町のためになることをしたい」という声も多数聞かれます。離れて暮らしているからこそ、 町を忘れたくない、町を取り戻したいという思いは、町民のみなさんが胸に秘めているということが、「ふたばのわ」を通して、見えてきました。 現在は、「ふたさぽ」メンバーに全面的にご協力いただいて発行している「ふたばのわ」ですが、いつかは、もっともっと町民参加型に移行し、町民のみなさんにも取材や執筆を担当してもらえるような、 一歩進んだコミュニケーションツールとしての「ふたばのわ」を確立していきたいと町は考えています。

表紙からも明るさと元気を届けます

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