医療制度改革大綱で談話

 山本文男全国町村会長(福岡県添田町長)は、11月30日、政府与党社会保障改革協議会がまとめた医療制度改革大綱について、本会がかねてから要望してきた@「医療保険制度の一本化」については、「一元化の道筋がつけられたものとみており、一定の評価はできる」とした上で、今後は関係法令にこのことを明記することA「合理的な医療費」については、国保財政改善のため国庫負担による十分な財政措置を講ずることーを求める会長談話を発表しました。


医療制度改革大綱について(会長談話)

 私ども全国町村会は日本医師会とともに先般、『医療改革に関する意見』として、「医療保険制度の一本化に向けての方策」及び「合理的な医療費に関する方策」の二つを柱として提言してきたところである。
 今般の大綱では、「医療保険制度の一元化」として道筋が付けられたものとみており、その意味では一定の評価はできるものと考える。
 なお、今後このことを関係法令に明記していただきたい。 
 
 また、一方の柱としての「合理的な医療費に関する方策」については、健康づくり・疾病予防の推進、カルテ・レセプトの電子化等の医療のIT化の推進、包括払いの拡大、薬価基準・保険医療材料価格の適正化等について言及されているが、制度の一本化までの財政基盤強化等、国保財政改善のため、目標に沿った必要かつ十分な国庫負担による財政支援措置が講じられるよう強く要望する。



   平成13年11月30日  

全国町村会長
  山 本 文 男