衆議院議長あいさつ
 
  本日ここに、全国町村長大会が開催されるにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
 日頃、地方自治の発展と住民福祉の向上のため、地域住民の先頭に立ち、不断の努力を続けている全国の町村長の皆様方に衷心より敬意を表する次第であります。
 21世紀を前にして、我が国は、社会経済を始め、地方自治制度においても大きな変革を求められております。現在、国民の意識や価値観、生活が複雑化した社会に対応するため、「中央集権的な行政システムの見直し」と「地方分権」が進められ、自治体の役割は質的にも量的にも広がっております。つまり、地方自治体は、住民に身近な存在として、多様性のある行政を提供すると同時に、地域社会自らが責任を持つ行政を展開していかなければなりません。
 他方で、地方自治体は、財政赤字、過疎化、介護保険の問題をはじめ、多くの課題を抱えております。地域行政の責任者である皆様方の役割は、地域住民の声を反映した、きめ細やかな施策を推進するために、体制を整備し、こうした諸課題に的確に対処していくことであります。その職責は以前にも増して重要かつ困難なものとなっております。
 どうかご列席の皆様方におかれましては、本大会を契機に決意を新たにされ、住民が誇りと愛着を持ち、健やかで、生きがいを実感できる地域社会を実現するため、なお一層のご尽力をお願い申し上げまして、私のご挨拶といたします。
平成12年12月6日
  衆議院議長
  綿 貫 民 輔
 
 

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