15.地域保健医療対策の推進
急速な高齢化の進展、慢性疾患の増加等による疾病構造の変化、保健サービスに対する地域住民のニーズの高度化や多様化等に対処するため、総合的な地域保健医療対策を推進することが必要である。よって、国は次の事項を実現されたい。 1.地域保健の充実 (1)母子保健事業が円滑に実施できるよう財政措置を充実すること。 (2)予防接種が集団接種から個別接種になったことに伴うワクチン代の高騰に対処し、予防接種事業にかかる財政措置を充実すること。 (3)保健婦、助産婦、栄養士等の養成、確保をはかるとともに、地域の実情に応じて配置できるよう財政措置を充実すること。 (4)市町村保健センターの運営及び施設整備にかかる財政措置を充実すること。 2.地域医療体制の充実 (1)自治体病院の医師確保対策をはかるとともに、経営健全化対策及び施設整備にかかる財政措置を充実すること。 (2)看護職員の養成、確保をはかるとともに、財政措置を充実すること。 (3)国立病院・療養所の統廃合、経営移譲等については、地域の医療に支障をきたさないよう地元町村と十分協議すること。 3.へき地保健医療対策の充実 (1)「第9次へき地保健医療計画」を策定すること。 (2)へき地診療所等の運営、医師及び看護婦の確保ならびに施設整備等にかかる財政措置を充実するとともに、医師標欠にかかる診療報酬の減額措置について緩和措置を講じること。 4.救急医療体制の体系的な整備を推進するとともに、救急医療情報センターにかかる財政措置を充実すること。 |