移住・定住体験記

移住・定住体験記

移住先
山形県/大江町(オオエマチ)
お名前
村田 清也(ムラタ セイヤ)さん(41歳)
家族構成
5人(本人・妻・子供3人)
移住歴
2014年4月〜
  • 写真1:村田清也さん
  • 写真1:村田清也さん
  • 写真3:村田清也さん
移住したきっかけは何ですか?
大学卒業後、首都圏の民間企業に20年近く勤務しましたが、農業に挑戦したいという思いが募り、地方への移住を考えるようになりました。年齢や家族のことを考えると不安も大きかったのですが、新規就農者に対する様々な支援制度が充実してきたことにも背中を押され、思い切って決断しました。
移住先に選んだ理由と魅力を教えてください。
母の出身地である山形県には幼い頃からなじみがあったことから、山形県内の新規就農者の受け入れ先について情報収集を行ったところ、大江町新規就農研修生受入協議会(地元農家9名により結成された新規就農者の育成、支援組織。通称:OSINの会)の存在を知りました。
東京で開催される「新・農業人フェア」で受け入れ農家の方と直接お会いし、その後実際に現地を見学したのですが、OSINの会は複数の農家からなる組織のため、様々な作目の栽培技術や、様々な農家の経営スタイルを学べることに大きな魅力を感じました。また、町独自の支援制度(家賃補助や光熱費補助)があることや町で開発されたスモモ新品種の産地化、ブランド化が進められていること、そして私と同じように新規就農を目指す先輩や仲間がいることも大変心強く思いました。
移住をするとき苦労したこと、移住して良かったことは何ですか?
移住にあたって困ったことは住居の問題です。町の職員の方や農家の方が親身になって探してくれたのですが、家族5人ということもあり、希望に沿うような物件はほとんどなく、手狭な2DKのアパートを借りることになりました。家財道具が多かったこともあり、しばらく家族が身を寄せ合うような生活を送りましたが、今年の2月、町が建設した新規就農者向けの賃貸住宅に入居できることになり、当面の住居の問題は解消しました。現在では町に寄せられる空き家情報なども徐々に増えているようです。
移住して良かった点は、子供たちが田舎の生活になじみ、生き生き、伸び伸びと過ごしていることです。外で友達と遊ぶ機会や土と触れ合う機会が増えただけでなく、小学校では春の陸上練習、夏の水泳練習、冬のスキー練習と放課後の時間まで利用してしっかり鍛えてもらっているので、心身ともにたくましくなってきたことを実感しています。
もう一つ挙げるとすれば、旬の野菜や果物、郷土料理など、山形にはおいしいものがふんだんにあることでしょうか。都会でサラリーマンをしていた頃と比べ、収入は当然減りましたが、食生活は逆に豊かになったような気がしています。
これからの生活について教えてください。
今年度いっぱいで2年間の研修を終え、平成28年4月からスモモを主体とする果樹農家として独立する予定です。
技術的な面ではまだまだ未熟ですが、受け入れ農家や先輩就農者の方々の指導や助言を仰ぎながら補っていければと思います。また、就農を目指している仲間たちとも協力、切磋琢磨しながら、少しでも早く農家として自立できるように頑張ります。
そして、私たちがしっかり自立することで、さらなる移住者の増加と農業の振興、地域の活性化につながっていけば理想的だと思います。
移住を考えている方へメッセージをお願いします。
「山形県大江町」と聞いても知らない方、ピンとこない方が大半だと思いますが、町と農家が一体となって新規就農者の受け入れや育成、支援を行っている先進的な地域だと思います。田舎に移住して農業をやってみたいという方、是非私たちと一緒に頑張ってみませんか?
 年に4回東京で開催される「新・農業人フェア」には、受け入れ農家と研修生が一 緒に参加し説明を行っています。ここでは紹介しきれなかったこともたくさんありま すので、是非話を聞きにいらしてください。

ウィンドウを閉じる