移住・定住体験記

移住・定住体験記

移住先
岡山県/勝央町(ショウオウチョウ)
お名前
ソイル アリさん(35歳)
家族構成
4人(本人・妻・子供2人)
移住歴
12年
  • 写真1:ソイル アリさん
  • 写真2:ソイル アリさん
  • 写真3:ソイル アリさん
移住したきっかけは何ですか?
私(アリさん)はトルコ共和国で観光業を営んでいたのですが、平成11年にさやかさんが同国を旅行してきた際に知り合い、その後意気投合し結婚しました。私の実家がぶどう農家だったこともあり、ぶどう栽培に着目し、さやかさんの母国である日本を選び、渡日を決意しました。一方、さやかさんは大阪府出身でブドウ栽培の経験や知識はなかったため、二人で場所探しから始めなくてはなりませんでした。全国的にブドウ栽培で有名な産地をいろいろと探していたところ、条件が整っていた勝央町と出会い、Iターンで就農されている人がとても幸せそうだったため移住を決意しました。
移住先に選んだ理由と魅力を教えてください。
トルコ共和国から渡日し、何も知らない日本で暮らしていく上で私が望んでいたものは「田舎過ぎず都会過ぎない自然豊かな場所」でした。勝央町は、ブドウ栽培が盛んな土地だったことはもちろん、自然に囲まれながら暮らせながらもスーパーやホームセンター等が充実しており、日常の生活において何の不自由も感じない。この“ほどヨイ田舎さ”が移住先に勝央町を選んだ理由でもあり、勝央町の最大の魅力であると思います。また、さやかさんの出身地である大阪府からも約2時間とアクセスも良かったことも勝央町を移住先に選ぶ上で大きな要素となりました。
移住をするとき苦労したこと、移住して良かったことは何ですか?
日本で体験する食、言語等全てに苦労し、ホームシックになることもありました。当時はインターネット環境もなく大変でしたが地域の方が温かく迎えてくれたこともあり徐々に慣れていく事が出来ました。今では、ネットでトルコのラジオを聴きながらブドウ栽培ができるまでに勝央町もインフラが整備され、これから移住してくる人は恵まれているなぁと思います。移住して良かったことは、勝央のブドウに出会えたことです。
トルコでもたくさんのブドウを食べてきたけど、勝央のブドウは本当に美味い、と語るアリさんの表情は、勝央のブドウに出会えた喜びとブドウへのあくなき探究心で満ち溢れています。
これからの生活について教えてください。
私たちが新規就農者として勝央町へ移住してきた際、勝央町のブドウ農家さんはとても協力的で栽培技術も余すことなく教えてくれました。それに私たちも助けられましたし、次は私たちも伝える側にならないといけないと考えています。そのためには、地域の若者や町外からやってくる方々が一緒に農業をやれるような環境をさらに充実させ、様々な挑戦を繰り返しながら勝央町のブドウをもっと全国、世界へ広めていきたいと思います。また、今では日本で就農する外国人も増えてきて、見ず知らずの方から電話がかかり相談を受けることも増えてきました。そういった場面でも自分たちの経験を伝えていければと思います。
移住を考えている方へメッセージをお願いします。
新規就農での移住を考えている方は、就農前に自己資金を準備する必要があります。機械化や施設費、農地などかなりの資本がかかるためです。また、移住した後は、地域の方とのつながりを深めるために、その土地の行事や誘いに積極的に参加することをお勧めします。これは新規就農に関わらず皆さんに共通することだと思います。どうしても最初は自分が受け入れられるのかという不安や怖さがありますが、勇気をもって参加していけば、知り合いが増え、そこでの生活がより充実したものになります。日本語が全くしゃべれなかった私でも出来ました。皆さんも準備の段階から不安があると思いますが、その先にある新たな生活に向けて頑張ってください!

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