移住・定住体験記

移住・定住体験記

移住先
和歌山県/高野町(コウヤチョウ)
お名前
山本 亜紀子(ヤマモト アキコ)さん(43歳)
家族構成
2人(本人・夫)
移住歴
2013年3月〜
  • 写真1:山本 亜紀子さん
  • 写真2:山本 亜紀子さん
  • 写真3:山本 亜紀子さん
移住したきっかけは何ですか?
30代の頃、神奈川県横浜市に住んでいました。一緒に面白いことができる仲間が近くにたくさん住んでいて、横浜という地域も大好きでした。でもふと、田舎に住んだらどんな気持ちがするのだろう、と思うようになりました。ちょうど知り合いが佐渡ヶ島に移住したので、遊びに行ったり、旅行で田舎に行く中で、夏の田んぼと青い空、緑の濃い山の風景に魅せられていきました。そんなとき偶然、友人から和歌山県の高野町で求人があると教えてもらい、応募したのが移住のきっかけです。応募するときには家族や友人に相談しましたが、皆が「行ってみたらいいんじゃない?」と応援してくれました。そして今友人たちは遊びに来てくれています。
移住先に選んだ理由と魅力を教えてください。
いくつかの田舎に行ってから選んだのではなく、本当に偶然の出会いでしたが、来て見ると、風景が両親の田舎によく似ていて、なんだかとても落ち着きました。
また地域の方はとってもきさくで、オープンで、いろいろと気にかけて下さり、引っ越し初日からほっと安心できました。田舎の人はなんだか地に足がついた自信を感じます。朗らかですし、頼もしいし、一緒にいて楽しいのです。仕事の任期は2年でしたが、その後も住みたいと思うようになりました。一方で夫とも出会ったので田舎に嫁いだということですね。集落では50年ぶりの花嫁だそうです!横浜にいるときは結婚する気はなかったので、縁とは面白いなと思っています。
移住をするとき苦労したこと、移住して良かったことは何ですか?
苦労したのは仕事探しでしょうか。高野町での仕事の任期が終わってからは一旦大阪へ引越し、平日は大阪で働いて週末は高野町で田んぼや地域の行事に参加していました。大阪にいる間に田舎でも就職しやすいかなと思って、ヘルパー二級の資格を取りました。毎日のようにハローワーク情報をチェックして、今の仕事が見つかりました。
戻れてよかった!!と思いました。田植えの終わった後の美しさ、カエルの鳴き声、谷を吹く風の涼しさ、ヒグラシの声、星、季節ごとにあちこちで咲いている花、田んぼの作業の後の清々しさ、そして夫との暮らし、自分にとってなくてはならないものです。
これからの生活について教えてください。
移住して1年が経ったところですが、毎日1時間かけて隣町まで通勤しており、集落にいる時間が少ないことが目下の悩みです。時間のやりくりを上手にし、集落にいる時間を増やしたいですね。そして地域の先輩にいろいろ教わったり、村の行事にちゃんと参加したりしたいです。
移住を考えている方へメッセージをお願いします。
まずは実際に来てみて、地域の人と何か作業を一緒にしてみることでしょうか。私の集落では田んぼや特産品の茗荷畑体験、しめ縄作り体験などしていますが、そういった機会は、参加しやすいかなと思います。
また自然豊かなところに住みたい、でも人付き合いはしたくない、ということですと田舎暮らしはちょっと難しいかなと思います。近所づきあいが必須です。でも特別なことでなくて、あいさつと集落の共通の作業や行事に参加する、普通のお付き合いで大丈夫です。一人ひとりが本当に大切な集落の担い手ですので、活躍の場はいくらでもありますよ。

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