移住・定住体験記

移住・定住体験記

移住先
京都府/和束町(ワヅカチョウ)
お名前
植田 修(ウエダ オサム)さん(35歳)
家族構成
1人(本人)
移住歴
7年
  • 写真1:植田 修さん
  • 写真2:植田 修さん
  • 写真3:植田 修さん
移住したきっかけは何ですか?
和茶園の代表“植田 修”は、元々は大阪府・枚方市の生まれで、都市部育ち。幼少時代は、“アルプスの少女ハイジ”のような生活に憧れ、今の形とは想像がつきませんでした。特別深い意味はなく、「のどかな酪農家」の生活に憧れていました。茶人になる決意するまで、高校を在学中に 、北海道にある牧場へインターンシップに参加したり、社会人生活を送った後、本場ニュージーランドで約1年ワーキングホリデーをしていました。その生活の中である日、和束茶を作る茶人になることを決意し、二年間学校で茶業を学び、三年の修行を終えて、新規就農者「和茶園」として独立スタートしました。
移住先に選んだ理由と魅力を教えてください。
国際ボランティアグループ「NPO法人NICE」の国際ワークキャンプに参加し、訪れた先が、和束町。
一緒に訪れた仲間とともに、またお世話になった農家とともに和束の自然に触れ、お茶に触れ、人情に触れ、このまちで和束茶を作る茶人になることを決意しました。
移住をするとき苦労したこと、移住して良かったことは何ですか?
町外からの2人目の新規就農。和束町では若い後継者は多くいますが、町外から「新規」という形は本当に少ないです。就農して(こんなに生活の一部になる職業なんや!)と始め感じていませんでしたが、自然災害や天候に左右される職業なのですが、(“今年の反省点を改善して、また来年こそはもっと良くなるように頑張りたい!”)と、反省と楽しみを繰り返しながら、茶園管理を続けています。
これからの生活について教えてください。
自分自身が様々なハードルを経験してきたことを「新規で就農する方々へのバトン」としつないでいきたいです。きっと、興味や夢を持っている人たちは沢山いると思っています。2013年頃から、和束町も高齢化の流れが年々速いスピードで押し寄せて、茶園を手放す農家さん達が増え、荒廃する茶園がぽつぽつ見られるようになりました。だからこそ、新たに新規で就農したいと考えてる方々を心から応援してこの大切なバトンをつなぎ、茶畑を守り継承していきたいです。
移住を考えている方へメッセージをお願いします。
私が11年前に縁ありボランティアで和束町を訪れてから、農家さんや茶業に憧れを抱き、学校に2年通った後、2年半の実務研修(修行)を積み独立するまで、畑を少しずつ借りて生産・管理ができるようになるまで、多くの和束町内の方、茶農家さん達の手助けや助言のおかげで茶業を始められるようになりました。「和束の人になりたい」と決意し、今日に至るまで「沢山の縁」や「恩」の数珠つなぎで、毎年、茶の生産を続けることができています。新規就農者は和束町内でまだ少数しかいなく、自分がいただいた温かい手助けなどを次の世代や、次の新規就農者につないで行けるよう、また毎年、春・夏・秋に芽吹く茶の品質が年々良くなるよう、茶の葉先「一芯一葉」の完成度にこだわった茶作りができるよう日々努力を重ねて参ります。

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