移住・定住体験記

移住・定住体験記

移住先
静岡県/西伊豆町(ニシイズチョウ)
お名前
岡原 有志(オカハラ ユウシ)さん(34歳)
家族構成
4人(本人・妻・子供2人)
移住歴
6年
  • 写真3:岡原 有志さん
移住したきっかけは何ですか?
1歳から7年間、東南アジアやオーストラリア・ニュージーランドなど、また国内を旅ました。海外では農業や路上パフォーマンスなどのアルバイトをし、国内でも愛知万博の際、パフォーマンスを披露したこともあります。農業のアルバイト経験をした時、農作物栽培の過程で農薬を使用している様子などを間近に見て、「自分で米を作りたい」「自分の食べる物は自分で作りたい」という思いが強くなり、農業や自給自足の生活を目指すようになりました。
移住先に選んだ理由と魅力を教えてください。
自分自身が愛知県出身、妻が福島県出身であることから、当初は中間地点あたりでの移住先を探していました。伊豆半島を車で回っていた時、知り合った人たちとの出会いから西伊豆に移住することになりました。西伊豆町の大沢里は、『過疎地』だということは知りませんでしたが、空気がきれいで山の中の生活は自給的な暮らしの理想に合っていると考え、移住を決めました。
移住をするとき苦労したこと、移住して良かったことは何ですか?
家探しの面では、今のように空き家バンクもなく、行政も移住に積極的ではなかったため、なかなか貸してくれる人がおらず大変でした。結局、知り合った人たちの紹介で家を借りることが出来ました。また実際に生活してみると、地区内に商店が無いことからちょっとした買い物や子どもの幼稚園の送迎など、車で20分以上かかるなど離れているからこそ大変な面があります。ただ、立地の面だけてなく自然豊かで、何より都会にはない人間関係がある。長男は、この地区で10数年ぶりに誕生した子どもだったことから地域の人皆に可愛がってもらっています。近所のおばあさんたちは自分の祖母以上の付き合いとなっています。
これからの生活について教えてください。
移住した当初は、米作りの指導を受けながら、農産物直売所でアルバイトをする生活をしていましたが、現在は静岡県の新規就農制度を活用して、わさび栽培を行っています。わさびは伊豆の特産品であり茎まで捨てるところがないのに、就業者数が減って休耕状態のわさび田があったことから就農を決めました。町内のわさび農家の元での実習を終え、昨年の9月から独立しました。わさびは収穫まで1年以上かかるため、収穫まではまだ先ですが、楽しみにしています。今後は苗を買うのではなく自分で栽培したり、新たな販売先を見つけるなどの夢を持っています。また、米や野菜などの栽培もしていきたいと思います。
移住を考えている方へメッセージをお願いします。
西伊豆は、海や山、川、温泉もあり、食べ物もおいしく、住みやすい。何より人が良く、都会にはない人間関係があります。

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