全国町村会

空き家問題解決のための政策法務

北村 喜宣・著
2,800円+税

空き家問題解決のための政策法務

 空家法(空家等対策の推進に関する特別措置法)が制定された2014年11月から3年半が経過した。もとより同法は、空き家対策に苦心する自治体の独自条例が先行するする形で法整備が進んだ経緯がある。本書は、法制定以前からこの問題に取組み、現場の自治体職員の目線から研究を進めてきた筆者の最新の知見を盛り込んだもの。サブタイトルを「法施行後の現状と対策」としているが、法制定以前の自治体の対応状況についても解説されており、問題の社会的背景と自治体が切り拓いてきた、政策対応の歩みを概観することができる。筆者は、空き家問題の根は深く、空家法も「対症療法」、「窮余の一策」であり、「これをもって本格的な解決は到底無理」だと指摘、まちづくりや福祉、コミュニティなど関連領域を含めた、法制度の基本思想を根本から変更する必要があると主張する。とはいえ、自治体には現実の課題を手続きに則り公正に処理することが常に求められる。本書は法制上の論点のみならず、その運用や実務的な課題への対応を場面ごとに詳細に解説している。空き家問題という特定課題を扱ってはいるが、公益と住民の法益を調整しながら課題に向きあうセンスと技量を磨くヒントが満載されている。担当者はもちろん政策法務を学ぶための生きた教材としても有用である。

新刊紹介
「地域ブランドとシティプロモーション」
空き家問題解決のための政策法務
分権政策法務の実践
縮小まちづくり
『明るい公務員講座 仕事の達人編』
よそ者と創る新しい農山村
希望を蒔く人―アグロエコロジーへの誘い―
シリーズ田園回帰G 世界の田園回帰 11カ国の動向と日本の展望
『明るい公務員講座』
自由貿易は私たちを幸せにするのか?
シリーズ田園回帰E 新規就農・就林への道
農村×都市=ナリワイ 日本のクリエイティブ・クラス
「中国山地 過疎50年」
シリーズ田園回帰F 地域文化が若者を育てる
『流しの公務員の冒険』
シリーズ田園回帰D ローカルに生きる ソーシャルに働く
シリーズ田園回帰C 交響する都市と農山村 対流型社会が生まれる
田園回帰がひらく未来 農山村再生の最前線
中山間直接支払制度と農山村再生
空き家対策の実務
シリーズ田園回帰B 田園回帰の過去・現在・未来
日本のTPP交渉参加の真実−その政策過程の解明−
地域再生入門 寄りあいワークショップの力
ローカル志向の時代 働き方、産業、経済を考えるヒント
シリーズ田園回帰 農文協刊
自治体職員再論〜人口減少時代を生き抜く〜
これだけは知っておきたい!外国人相談の基礎知識
地域に希望あり ―まち・人・仕事を創る
はじまった田園回帰 現場からの報告
農山村は消滅しない
『月刊自治体ソリューション』
震災復興と地域産業5 小さな“まち”の未来を映す「南三陸モデル」
「市町村合併による防災力空洞化」
検証・平成の大合併と農山村
農山村再生に挑む―理論から実践まで―
アベノミクスと日本の論点−成長戦略から成熟戦略へ
地域に飛び出す公務員ハンドブック
日本、買います―消えていく日本の国土―
自治体のカタチはこう変わる―地域主権改革の本質―
「よくわかるTPP48のまちがい」−TPPが日本の暮らしと経済を壊すこれだけの理由−
新しい公共と自治の現場
飛騨山里の役場吏員の生涯−手づくり地方自治五十年の風景−
若者と地域をつくる―地域づくりインターンに学ぶ学生と農山村の協働―
「農」と「食」の農商工連携−中山間地域の先端モデル岩手県の現場から−
鳩山政権の100日評価〜言論ブログ・ブックレット014〜
スローな未来へ「小さな町づくり」が暮らしを変えるー
地元学からの出発ーこの土地を生きた人びとの声に耳を傾けるー