全国町村会

分権政策法務の実践

北村 喜宣・著 有斐閣
5,200円+税

分権政策法務の実践

 本書は、地方分権と条例を中心とした政策法務のあり方について、理論と実践の両面から鋭く切り込んで解説したもの。「法令改革」の視点で辿る分権改革の系譜は、第一次分権改革以降の成果と課題を、現場の目線で理解する上で大いに参考になるであろう。

 急速な人口減少と高齢化は、空き家問題など地域の社会環境を激変させている。課題の解決には、国と自治体が役割分担の発想で臨むしかない。本書で主張される「委任」ではなく「分任」であるとの指摘は説得性を持つ。その意味で条例の制定は、法令の条文や中央政府の解釈のみに従って進める作業ではない。地域の実情に即した住民のための規範づくりが、最高法規である憲法に根拠を持つ自治の要であることを再認識する。緻密な理論解説とともに、筆者の価値判断も満載されている。なるほどと首肯できる点、別の解釈もあるのでは、と自問自答しながら読み進めてみたい。その思考過程が、分権時代に相応しい政策法務の実践だといえよう。日々法令に向き合う多くの自治体職員にお薦めしたい。

新刊紹介
「地域ブランドとシティプロモーション」
空き家問題解決のための政策法務
分権政策法務の実践
縮小まちづくり
『明るい公務員講座 仕事の達人編』
よそ者と創る新しい農山村
希望を蒔く人―アグロエコロジーへの誘い―
シリーズ田園回帰G 世界の田園回帰 11カ国の動向と日本の展望
『明るい公務員講座』
自由貿易は私たちを幸せにするのか?
シリーズ田園回帰E 新規就農・就林への道
農村×都市=ナリワイ 日本のクリエイティブ・クラス
「中国山地 過疎50年」
シリーズ田園回帰F 地域文化が若者を育てる
『流しの公務員の冒険』
シリーズ田園回帰D ローカルに生きる ソーシャルに働く
シリーズ田園回帰C 交響する都市と農山村 対流型社会が生まれる
田園回帰がひらく未来 農山村再生の最前線
中山間直接支払制度と農山村再生
空き家対策の実務
シリーズ田園回帰B 田園回帰の過去・現在・未来
日本のTPP交渉参加の真実−その政策過程の解明−
地域再生入門 寄りあいワークショップの力
ローカル志向の時代 働き方、産業、経済を考えるヒント
シリーズ田園回帰 農文協刊
自治体職員再論〜人口減少時代を生き抜く〜
これだけは知っておきたい!外国人相談の基礎知識
地域に希望あり ―まち・人・仕事を創る
はじまった田園回帰 現場からの報告
農山村は消滅しない
『月刊自治体ソリューション』
震災復興と地域産業5 小さな“まち”の未来を映す「南三陸モデル」
「市町村合併による防災力空洞化」
検証・平成の大合併と農山村
農山村再生に挑む―理論から実践まで―
アベノミクスと日本の論点−成長戦略から成熟戦略へ
地域に飛び出す公務員ハンドブック
日本、買います―消えていく日本の国土―
自治体のカタチはこう変わる―地域主権改革の本質―
「よくわかるTPP48のまちがい」−TPPが日本の暮らしと経済を壊すこれだけの理由−
新しい公共と自治の現場
飛騨山里の役場吏員の生涯−手づくり地方自治五十年の風景−
若者と地域をつくる―地域づくりインターンに学ぶ学生と農山村の協働―
「農」と「食」の農商工連携−中山間地域の先端モデル岩手県の現場から−
鳩山政権の100日評価〜言論ブログ・ブックレット014〜
スローな未来へ「小さな町づくり」が暮らしを変えるー
地元学からの出発ーこの土地を生きた人びとの声に耳を傾けるー