全国町村会

縮小まちづくり
成功と失敗の分かれ目

時事通信社刊 米山 秀隆 著
定価(2400円+税)

縮小まちづくり

 人口減少が本格化する中、これまで広げてきたまちのインフラや公共施設の全てを維持・管理するには自治体にとっての負担が重くなっている。ここで、手を打たなければ、緩やかに衰退していく、薄く広がったまちで、住民に不便な暮らしを強いることになる。

 今後のまちづくりは、地域の魅力を高め、活力を維持する「エリアマネジメント」に積極的に取り組みながら、「コンパクトシティ」を作っていくしかない。

 エリアマネジメントに成功してきたまちは、行政と民間・NPOの役割分担を上手に行っており、住民が主体的・継続的にまちづくりに関わっていることが特徴だ。

「縮小まちづくり」には生き残るための「コンセプト」固めが肝要だと著者は説く。移住者を求めるとしても、やみくもに募集するのではなく、わが町に来て欲しい人材を慎重に検討して絞り込み、移住者が定着するための仕組みを手厚くしていくことが必要である。

 伝統職人、IT技術者、一人親家庭、若者など、来て欲しい人材像を明確にして、外からやってきた人が、まちで活躍する。こうしたことに取り組んできた自治体は元気だ。

 自治体消滅とならないための成功と失敗の分かれ目のヒントが各章に盛り込まれている。今後のまちづくりには必携の1冊である。

新刊紹介
農山村からの地方創生
「地域ブランドとシティプロモーション」
空き家問題解決のための政策法務
分権政策法務の実践
縮小まちづくり
『明るい公務員講座 仕事の達人編』
よそ者と創る新しい農山村
希望を蒔く人―アグロエコロジーへの誘い―
シリーズ田園回帰G 世界の田園回帰 11カ国の動向と日本の展望
『明るい公務員講座』
自由貿易は私たちを幸せにするのか?
シリーズ田園回帰E 新規就農・就林への道
農村×都市=ナリワイ 日本のクリエイティブ・クラス
「中国山地 過疎50年」
シリーズ田園回帰F 地域文化が若者を育てる
『流しの公務員の冒険』
シリーズ田園回帰D ローカルに生きる ソーシャルに働く
シリーズ田園回帰C 交響する都市と農山村 対流型社会が生まれる
田園回帰がひらく未来 農山村再生の最前線
中山間直接支払制度と農山村再生
空き家対策の実務
シリーズ田園回帰B 田園回帰の過去・現在・未来
日本のTPP交渉参加の真実−その政策過程の解明−
地域再生入門 寄りあいワークショップの力
ローカル志向の時代 働き方、産業、経済を考えるヒント
シリーズ田園回帰 農文協刊
自治体職員再論〜人口減少時代を生き抜く〜
これだけは知っておきたい!外国人相談の基礎知識
地域に希望あり ―まち・人・仕事を創る
はじまった田園回帰 現場からの報告
農山村は消滅しない
『月刊自治体ソリューション』
震災復興と地域産業5 小さな“まち”の未来を映す「南三陸モデル」
「市町村合併による防災力空洞化」
検証・平成の大合併と農山村
農山村再生に挑む―理論から実践まで―
アベノミクスと日本の論点−成長戦略から成熟戦略へ
地域に飛び出す公務員ハンドブック
日本、買います―消えていく日本の国土―
自治体のカタチはこう変わる―地域主権改革の本質―
「よくわかるTPP48のまちがい」−TPPが日本の暮らしと経済を壊すこれだけの理由−
新しい公共と自治の現場
飛騨山里の役場吏員の生涯−手づくり地方自治五十年の風景−
若者と地域をつくる―地域づくりインターンに学ぶ学生と農山村の協働―
「農」と「食」の農商工連携−中山間地域の先端モデル岩手県の現場から−
鳩山政権の100日評価〜言論ブログ・ブックレット014〜
スローな未来へ「小さな町づくり」が暮らしを変えるー
地元学からの出発ーこの土地を生きた人びとの声に耳を傾けるー